悪あがきブログ。

ママで妻で“働く”女のつれづれ日記。

イマドキの若者。

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世の中の職業は2種類に分けられると思っている。


0をプラスにする仕事
マイナスを0もしくはプラスにする仕事

前者は、
サービス業全般、メーカー、小売、飲食、教育、農業など
後者は、
医療、介護、警察、消防など
という感じだろうか。

自慢したってしょうがないけど、
私がもし転職しても、後者の仕事は絶対できないと断言できる。
こういう仕事を志す人たちを、もう無条件に尊敬する。


出産の入院生活で、お医者さんや看護師さんはほんとすごいなぁと改めて感じたわけです。
だって人の命を1日に何人も預かるんだよ、失敗したら死んじゃうんだよ。
それが日常で、それでお金もらってるって、はぁぁ、感服です。

そしてそんなすごい仕事を志す、看護師の卵ちゃんが今回私の見学に付くことになった。
産後ママさんは他にもいっぱいいたけど、
付いたのはどうやら私だけ。
出産経験があって、(お腹が空きすぎてつらいこと以外には)母子ともに特に問題もなく、こだわりもなく、文句もなく、暇な時間はあくびしながらマンガ読んでるような入院患者・・・私。
こいつなら見学がついても余裕だろうと思われたのか、なんかわかるような気もする笑。

某大学の看護学部の3年生女子。
いろんな科の実習に回ってるんだとか。
久々に20歳そこそこの若者と交流する。
礼儀正しくて、気が利いて、ハキハキしていて初々しい。
あぁ眩しい。眩しいよ・・。

授乳、診察、問診などについて来て、時々いろいろと聞かれたりする。
「帝王切開で産むって、どんな気持ちなんですか?」
「え、うーん、手術とか産んだ後の大変さとか怖い面もあるけど、陣痛のつらさはないし、いつ産まれるかわかるし、まぁいいんじゃない?」
「・・・はぁ。」
(あれ?なんか私のコメント薄かった??焦)
「えーと、なんか人によっては普通分娩で産めなかったことを負い目に感じて悩んだりするみたいだけど、私は産み方なんてどーでもいいと思うし、どう育てるかが重要でしょ?
なのにお腹を痛めて自然に産むことが素晴らしいって風潮はおかしいと思うんだよね。外国行ったら無痛分娩が当たり前だし。“苦しむことが美しい”とか“母乳育児命!ミルクは邪道”とか、日本の古い価値観にマジメなお母さんほど苦しめられててさ〜、かわいそうだよね。今のママは悩むネタが多くて大変だけど、気にしないようにしないと・・・」

半分独り言のようにブツブツ話していたら、
なんと学生さん、泣いているではないか・・・!

「えっ!何?私なんか泣かせるようなこと言った?!」
「いえ、お母さんってそうやって強くなっていくんだなって感動しちゃって。自分の考えをしっかりお持ちなんですね!」
「えええ、そーかな?!」

聞くと、彼女は今回の実習の前に産後ケアセンターにも行ったらしく、
そこで心身疲れ果てた、悩める真面目なママたちをたくさん見てきたようだった。
帝王切開になったことで母親失格だと思ってしまう人、母乳が出なくてノイローゼ気味の人、慣れない育児に誰の助けも得られず悩みを抱え込んでる人、いろんなママがいたそうだ。

それで、私の二人目育児から来る“慣れ”が、彼女には成長や強さだと映ったらしい。
ちなみに彼女、ゆくゆくは高齢者の慢性病患者ケアを志望していて、それは「自分のおばあちゃんが大好きだから、何か高齢者に役立つ仕事がしたい」からなんだそうだ。

偉いなぁ。
私が20歳の頃なんて自分のことしか考えてなかったよ・・・


今の若者は打たれ弱いとか、寂しがりだとか個性がないとか言われるけど、
こんな学生さんもきっとたくさんいるんだよね。
頑張ってほしいです。


かたや私は溢れる食欲に勝てず、
バームクーヘンをホール食いしました。
お菓子袋を棚に隠してあります。
意志が弱い。頑張れない。
罪の味は大変美味しゅうございます。


もう少しで退院です。