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悪あがきブログ。

ママで妻で“働く”女のつれづれ日記。

【読書】「火花」読みました。

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芥川賞のニュースを見た直後にポチりました。
にわかですみません。
でも又吉さんは前からけっこう好きでした。(売れてから「私昔から目つけてたんだよね〜」とか言っちゃうカッコ悪い感じだなこれ。もっと早く公言しておくんだった・・・)

かなり久しぶりに小説らしい小説を読みました。
ネット上ではいろいろ賛否あるようだけど、私は純粋に面白かった。

・・・・・・・
(喫茶店のマスターに傘を貸してもらったことを感謝する先輩に対し)その想いを雨が降っていないのに傘を差すという行為に託すことが最善であると信じて疑わない純真さを、僕は憧憬と嫉妬と僅かな侮蔑が入り混じった感情で恐れながら愛するのである。
・・・・・・・

こんな美しい表現がひょこひょこっと出てくるあたり、山田詠美さんが「これからの純文学の起爆剤になるかもしれない」と評するのもうなづける。学生時代に読んだいわゆる“王道”の小説たちをうっすら思い出すような楽しいひと時でした。


主人公の芸人は、おそらく又吉本人がモデル。
肥大化した自意識を持て余し、自分でもやり場に困って文章に吐露せざるを得ず、悶々と不器用な自分と向き合いながらも決してそんな自分を嫌いにはなりきれない、屈折したナルシストーーー。
勝手だけど、作者はそんな人なんだろうなと想像。

一言で言うと
“永遠の中二病
のような。
あ、褒めてますこれ、念のため。

作品の方は、中二病からスタートして、後半に向けてテンポと温度が上がっていく。こんがらがった感情の向こうに、すごく純粋で真剣なものが見える部分など、ちょっとうるっと来るほど。
芸人の話ではあるけど、夢を追う覚悟と向き合ったことがある人なら、きっと感じ入るものがあるんじゃないだろうか。(私はそんな覚悟とは無縁だったから逆に憧れるんだけど・・・)

この夏何か読みたいなぁと思ってる方にはオススメの一冊です。



これを読んで、そういや私、ちょっとオタク臭のする文学青年(女性も)に弱い、ってことを思い出した。
たくさん読んでる人の、豊かな言葉や感情の“ひだ”みたいなものに触れるのは楽しい。

自分は決して多読ではないけれど、子供の頃から完全なインドア派で本が好きだった。
外で友達と遊ぶのは苦手だったし、人の家に行って黙々とその家の本を読むような変な子供だった気がする。新聞でもチラシでも食品パッケージでも、活字を読んでると安心していたような。
今でこそ社交的だと勘違いされることもあるけど、根はけっこう暗いです。
人の目を見て話すのは苦手だし、電話も苦手。本読んでる方が安らげる。

って、自己紹介か・・・??



しかしモンスター男児が2匹もいると、読書なんて夜中しかできません。
産後は短い睡眠でも体が回復するようにホルモンが出てるらしいのですが(すごいよなぁ人間て)、せっかくのホルモンを読書のために使ってていいのかなとちょっと後ろめたい。
でも束の間の自分の時間、できるだけ子供と関係のないことに使おうと決めております。


昨日の夜中、とれかけパーマでボサボサ頭の自分が窓に映り、又吉?!ってなって二度見した。
ほんとです。笑

陰ながら応援しています。
ピースのDVDでも借りようかしら。