旅のかたち。
“「何もしない」をしよう”
なんてコピーが昔あったような。
でもそんなことを意識しなくても
子連れ旅行というだけで何も「できない」ということがわかってきた。
そしてこのところ何回か続いた「何もしない」小旅行で、
意外とそういう旅が楽しいということを知りました。
観光地には行かない
ガイドブックは買わない
お土産屋にも行かない
泊まる場所でゆっくりする
混む前に帰る
そんなゆるい旅。
移動時間でのロスは避けたいので
なんとなくの回り方は調べておくけど、あとは気ままに散歩する。
京都では洛北と嵐山だけ。
地元に詳しい友達のありがたい情報や、通りすがりのおっちゃんの助言などもあり、
混雑とは無縁(あ、江ノ電は除く…)の穴場を回る。
前は旅先の観光地やお土産用の買い物のためにできるだけ早くチェックアウトして
あちこち回っていたけれど、
それが叶わぬ今は、
住宅街の猫
地元のパン屋さん
お醤油屋さんの匂い
朝食のおかわり
旅館の散策
…
とか、今まで見過ごしてたものが味わえるのも一興。
そしてのんびり快適に過ごすためには宿選びが重要だなぁと再確認。
美味しいごはんと、きれいなお風呂と、ふかふかの布団。
そして行き届いたサービスに出会うと、
この一期一会のために毎日新鮮な気持ちで高いレベルを維持する宿の人たちって、ほんとにすごいなと思う。
例えばフロントの人は毎日毎日同じ館内説明を何百回もして、
レストランの人は毎日毎日メニューを考えて、フライパン振ったり玉ねぎを何十個も切ったりするんだろう。
私だったら毎日少しずつの
「ま、いっか。」
が積み重なってどんどんダメな宿になっていくに違いない…。
良い場所を作ってその後“キープしてさらにより良くしていく”ことの難しさを思うと、頭が下がるのです。
と、書きながら思ったけど、
家を切り盛りしていくのもなんかちょっと似てるかもなぁ。
世の奥様方に比べたらまだヒヨッコの部類かもしれませんが、そんな私でも今まで
3000回くらいご飯作って
1500回くらい洗濯して
5000回くらいオムツかえて
3000冊くらい絵本読んでるんだ。
その一回一回とどれだけ向き合えてるのかと言うと甚だ疑問ですが、
繰り返して繰り返して、時々自分に喝を入れながら“より良い宿”を作りたいなと。
(我ながら真面目な教訓…。)
そして楽しかった旅の余韻に浸かる間もなく
長男が発熱し、GW後半はあっさり消えました。
熱が下がった今はわがままギアがトップレベル。
まぁそんなものだよね…
無事に元気になっただけでも感謝しないと思う頭と、コラーッ!!と追いかける体の、あぁ苦しき裏腹よ…
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✳︎最後に子連れ旅についていくつかメモ。
・移動はとにかく短時間になるように
・スーツケースは送るとラク
・星野リゾートはやっぱり良い(今年は行ってないけど)
・宿代は節約しすぎるな、旅先でのよくわからない“せっかくだから”的なムダ遣いをやめろ
・食事は人気店でもピークタイムを外して予約すれば意外といける
・離乳食はかさばる箱型ではなくパウチで十分。食器はたいてい貸してくれる
・電車&車のぐずり対策には新しいおもちゃや子ども雑誌を
・絵本アプリも神
・子供用チェアベルトが便利
・パックなど化粧品はご褒美系をひとつ
・腰痛頭痛足痛対策を忘れずに