悪あがきブログ。

ママで妻で“働く”女のつれづれ日記。

転職しました。

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転職しました。

 

前職は社員約400人、新宿駅近くのでっかいビルの、首都圏ではわりと知られている会社で、わりと華やか(と周りには言われる)職種を14年。

 

良い会社でした。

そりゃ働いていればあーだこーだブーブーピーピー当然あるけれど、人の良い同僚と、優しい管理職と、アグレッシブなトップによって構成される、安心安全な会社。

働く母も多く、手厚い制度に守られて、

不自由なく過ごした14年。

心温まるお見送りをして頂いて本当にありがたかった。

 

割と会社にコミットしていたためか、

辞める選択は皆に驚かれた。

「なんで辞めちゃうの?(こんなに働きやすそうなのに)」

という質問に、いつもうまく答えられなくて、なんかそれっぽいことを説明して

「ふーん、そっか。頑張って!」

的なリアクションをもらっていた。

 

今だに辞めた理由をうまく表現できないんだけど、

たぶん“辞めた”というよりは、“辞めてみた”の方が感覚的には近い。

人生100年生きるかもしれない時代に、

ひとつの世界しか知らなくて良いのかというモヤモヤ、

職を変える適齢期はすでに過ぎているという焦り、

そして単純に、「そっちの世界もなんか楽しそうだな」と思ったのだ。

 

 

 

そして、この春からは社員6人の、馬喰町の小さなビルをリノベーションした隠れ家みたいなクリエイティブカンパニーに通っている。

 

正確には、毎日通っているわけではない。

パソコン1台とスマホさえあれば自宅でもカフェでも電車でも、

あらゆる場所が仕事場だ。

 

初めてwifiが飛んでるカフェで“リモート”するドキドキ、

なんか急にイケてる働き方をしてる気がして、やたら作業が進んだりして。

 

でも一方で

自分たちでお金の工面をし、

自分たちで仕事を取りに行き、

自分たちで労務経理、人事、総務を全部やり、

デスクを拭いて、

トイレの掃除をして、

電球を替えて、

備品の発注をするのだ。

 

今まで誰かがやってくれていたこと全部。

どれだけ整えられた環境で働いてきたのかを実感し感謝すると同時に、

自分たちの手で会社を動かしているんだという手触りを、日々リアルに感じる。

 

そして

この会社のメンバーは

やりたいことがたくさんあって、

たくさんありすぎて、

会社を触媒に、あらゆるリソースを組み合わせながら、やりたいことを実現させるためのベストマッチを日々探している。

(ちょうど仮面ライダービルドのタンクみたいに。戦う相手によって毎回姿が変わるところもなんだか似てる。)

 

会社は守るものでも守られるものでもなく、

利用するもの。

フリーでも勝負できる人たちが、あえて会社組織を選ぶということは、

ベストマッチの選択肢が多い場としての機能を期待して、利用するためなんだと、

改めて気づかされる。

 

ここには、

自分がやりたいという“意志”と、それを実現するための“必要”による仕事しかない。

なんてシンプルな世界!

 

 

あるメンバーが好きな言葉を教えてくれた。

「許可を取るな、謝れ。」

(→やっていいか許可を取る暇があったら自分が思うように進めていけ、それがもし違ったらその時に謝る方がかえって手戻りが少ない。)

変化の速い世の中についていくにはそのくらいのスピード感で積極的にいけ、という意味なのだろうが、

日々“許可と確認を取ること”にかなりの時間を費やしてきた身としては、

こりゃスタンスを根っこから変えないとダメだと痛感した言葉だった。

 

 

とにかく。

とにかく。

あらゆることが180度違う。

でもそれはちょっとワクワクする違い。

何か新しいものを手に入れられるかもしれないという期待。

 

大きな会社とスタートアップ。

どちらが良いかという話ではなく、

どちらも知っている経験が血となり肉となって、豊かな人間になれたら良い。

それだけのこと。

 

 

全ては自分次第、はじめました。

どうなることやら!