悪あがきブログ。

ママで妻で“働く”女のつれづれ日記。

一人旅の効能。

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生まれて初めて一人旅というものをしました。

 

学生の頃からずっと行きたくて、でもいつでも行けるやと思っているうちにどんどん行きにくい環境になり。

そして今、なんだかこれはちょっといろいろ心をリセットした方が良いようなあれやこれやが蓄積してるのを感じてました。

何か特段大変なことがあったわけではないけれど、チリも積もれば溢れ出すのは自然の摂理。

タイミングも合ったので、思い切って行かせてもらうことにしました。

まずは夫に感謝。

 

しかし「どうせ行くなら飛行機乗って遠くに行けば?」という助言に小心者の私は乗れるはずもなく、(だって旅の間に大災害が起きて帰れなくなるかもしれないからね!遠い地で一人死ぬのは嫌だ。)

いつも乗ってる電車を逆方向に揺られてわずか40分。

何度も来た江ノ島の近く、何度も来た鵠沼海岸の、何度も通った道路沿いの小さなホテルに一泊しました。(ここなら何かあっても最悪歩いて家に帰れそうだ。)

 

旅の目標は2つ。

・ダラダラすること

・何か初めてのことをすること

 

ダラダラするなんて簡単じゃないかと言われそうだけど、

私には簡単じゃない。

要領もよくないくせに常に段取りを考えたり、身の回りの物の位置やら状態やらがいちいち気になって動き回る傾向がある。

テレビを見ることより、テレビを見ながら何を片付けるかで頭がいっぱいになるタイプ。

あー、我ながらなんてめんどくさい。

 

しかし、3日くらいかけて厳選したホテルがなかなか正解だった。

女性のお籠もりに特化したかのような、ミニマムだけど行き届いたサービスでかなり好印象。

ウェルカムドリンクがレモンビール、テンションの上がるアメニティ、食事もお風呂もマッサージも全て部屋で完結、映画見放題、音楽かけ放題、ドリンク飲み放題、アロマ炊けてお風呂にはミストまでついてる。

どんな堅物でもダラダラしないわけにいかない環境とはこれぞ。

 

かくして私も行儀の悪い王様のように、ビールラッパ飲みしながらアーモンドつまんで映画2本、お笑い1本、ライブ2本鑑賞。

夕飯前にはゴリッゴリの背中をエステティシャンにほぐしてもらう。

プハーッ。ガッハッハ。

 

しかし籠ってばかりでは海に来た意味がない。

映画の合間に散歩し、翌朝起きて散歩し、富士山拝んだり、波の数数えたり、建設中のたくさんの海の家や、この人たち仕事してんのかな?っていう微妙な時間に海にいるサーファーを眺めたり。

 

このあたりの海辺の何が良いって、なんだかほどよく明るいということ。

日本海の重いサスペンスドラマ感もなく、北関東のちょっと寂れた空虚感もなく、

あっけらかんとしている。

 

たとえばコレ。

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この店構えでこの看板で〈ホノルル食堂〉。

「いい名前だろっ?」と言うオーナーの声が聞こえてきそうな。

なんと言えばいいのかわからないんだけど、たぶん明るいんだと思う。

 

明るいことは偉大だ。

放っておくとどこまでもネクラの闇深く潜り込んでしまうような自分のようなタイプには特に、

おせっかいではない、そこはかとない明るさが必要なのだ。

 

いろいろ書いたが、

つまり初の一人旅はかなりうまくいった気がする。

 

そうそう、もう1つの目標、

・何か初めてのことをすること

は、一人旅そのものももちろんだが、ずっと気になってたプレミアムかき氷を初めて食べたことがそれに当たるかな。

埜庵に並ばずに入れるなんて、行列嫌いな私を待ってたかなような運命。

全然頭キーンとならないよ、という噂は本当で、山盛り氷もペロリといけました。美味。

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夏が目前の晴れた日の、重力をほとんど感じない風に乗って聞こえる、踏切の音がなんとも懐かしくて(海辺になんて住んだことないくせに)、

小さなお店に入ると誰もいらっしゃいませとは言わず「こんにちはー」と言うのが海の町らしくて(海の町のことなんて知らないくせに)。

 

あーあ、ちょっと海辺に住んでみたくなっちゃったじゃないか。

 

 

※女一人旅、今回かなり調べたのでオススメ情報持ってます。興味ある方は連絡くださーい。