主婦と社長の法則。
ここ数年実感することが多くて、勝手に命名した法則がある。
その名は“主婦と社長の法則”。
社長というのは、会社の行く末を決めるような重大な選択を日々迫られ、
社員の人生をも左右する立場で影響範囲の広い仕事をしているものだ。
一方で主婦は、家庭という小さな集団の生活を整え、健康や安全に心を配りながら、ご近所というコミュニティの中でさまざまな仕事をこなしている。
あまりに違う世界だが、
彼らに与えられた24時間、365日という同じ時間の中では、かなり異質なものが同等の重大さをもって認識される、ということが起こる。
これを“主婦と社長の法則”と呼ぶ。(注:一般的ではありません)
例えば、
・事業計画策定⇄町内会のアンケート記入
・プロジェクトの納品日⇄次の粗大ゴミ回収日
・社員の福利厚生サービス向上⇄お弁当のおかずの仕込み
てな具合に。
全然レベルが違うじゃないか!とツッコみたくなるかもしれないが、
事実、主婦の間では“回覧板を回す順番が変わった”とか、“次の保護者会で一人150円をどうやって集金するか”みたいな話題でLINEがすごい勢いで飛び交ったりする。
みんな真剣に考えているのだ。
どーでも良いじゃないか、とは(たとえ頭で思ったとしても)決して言葉や態度に出してはいけない。
コトの重大さというのは、
とても主観的なものだ。
かつ、その人が生きる世界100%を何がどんな割合で占めているのかによって相対的に決まる。
だから、日々多忙で休みなく働くビジネスマンの時は取るに足らないことだった夕食の献立が、仕事を辞めたら1日の考えごとの大半を占めるようになる、
なんてことが起こりうる。
その意味では、レベル感の違うタスクを日々こなすワーママなんかはかなりのバランス感覚が必要だ。
経営陣へのプレゼンで緊張の汗を流したあとに、ネットスーパーでアンパンマンのお菓子を買っているかもしれないし、
重要な会議中に洗剤の買い置きがないことを思い出して焦っているかもしれない。
一人で社長的タスクと主婦的タスクを行ったり来たりしていると、なんだかわけがわからなくなってくるものだ。
私は今、“主婦寄りの社長”(←?)を目指しているせいか、
前よりもゴミの捨て方や子供のことの相対的な重要性が増すと同時に、
仕事の幅を限定した分、今までなら取るに足らなかったちょっとした仕事で頭がいっぱいになってしまったりする。
それはそれでやりづらい、、
なんだか取り留めもない話になってしまったけど、
言いたいことはだいたい2つ。
---大事なことは人それぞれ。尊重しながらわかりあえたら良いね。
ということと、
---あなたが悩んでること、ホリエモンだったら脳内の1%にも満たないタスクだから、もっと気楽に楽しく考えた方が良いよ。
ということ。
そんなことを自分に言い聞かせつつ、
運動会のお弁当の内容を1週間も前から悩んだり、あの営業メールはもっと上手く書けたんじゃないかと読み返したり、ムダに真面目な(というか要領の悪い)性格をどうにかしたい今日この頃です。
あぁ、
ギミー自己肯定感!