悪あがきブログ。

ママで妻で“働く”女のつれづれ日記。

贈り物ループ。

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贈り物が苦手だ。


いや、贈るのも贈られるのも大好きなんだけど、
誰かに何かをあげるとなると、変に肩に力を入ってすごくパワーを使うのだ。

ちょうどライフイベントが多い年頃なので贈り物の機会も多く、この苦手なことに頻繁に向き合っている。

例えばこんな具合に・・・

■さがす。
結婚祝いや出産祝いはネットを使うことが多いが、
贈る相手の性別、年齢、趣味、仕事の有無、ブランドか実用性か、花か団子か、トレンドか定番か・・・
考えることがいっぱいある。
どのサイトから選ぶかがまず決まらない。

(旅先のお土産なんかだと、
まず誰にあげるかリストアップが重要だ。
あーこの人にあげるならあの人もだわ、
あれ?帰ってすぐ会うあの人にも買うべきか、はたまたいつ会うかわからないあの人には賞味期限に気をつけないと・・・
旅先への移動中はたいていリスト作りに没頭し、旅行中もお土産のことが頭から離れず全部揃えるまで落ち着かない。
旅してるのかお土産買いに来てるのかたまにわからなくなる。)

■きめる。
いやもうとにかく時間がかかる。
やっと買うサイトを決めても、
これじゃセンスを疑われるんじゃないか?奇をてらい過ぎか?あーでもありがちなものでも能がないし・・値段は?安いとケチだと思われるかもしれないし、高すぎても気を遣わせるかも。てかこのブランド知ってるかな?知らなきゃ良さが伝わらないかも。そもそも使ってくれるかな、いやもしかしたらもう持っててかぶるかも・・あ、待てよ他のサイトでセールしてたらどうしよう、ゲゲ送料高いし!ラッピングの柄も気に食わん!あーやっぱこのサイトやめようかな・・・
ブツブツポチポチ・・・

PCのタブが開く開く。
タイトルが重なっちゃってもう何を検索してたんだかわかんなくなって、
一つ購入完了するまでだいたい1時間はかかる。
贈り物選びで寝不足になることもザラです。
自分の買い物なんてせいぜい10分なのに・・
大仕事だよもう。
(そういや昔、友達の誕生日にまな板を贈って怒られたな。いや私はすごく考えたんだよ、考え過ぎて何か間違ったんだよね、ごめんよYちゃん。)

しかし、戦いはここで終わらない。


■わたす。
最後の難関だ。
悩んで悩んで買った贈り物を渡さなくてはいけない。
さりげなく、しかし簡潔に贈り物のポイントも伝えたい。

いつ差し出す?会ってすぐ?乾杯の直後か、はたまた最後?みんなは持って来てるかな?私だけだったら抜け駆けみたいにならないか?いや逆にみんなはもっとすごい贈り物用意してて見劣りするかも。あ、なんて言って渡そう?「つまらないものだけど」いやつまらなくないだろ、あんなに悩んで買ったんだ、つーかつまらないものなら買うなよって感じだ。「これすごく美味しいから良かったら〜」はどうかな、いやまてよそんなに美味しかったっけ、ハードル上げやしないか?「これちょっとしたものだけどお祝いにと思って」うん、このくらいが控えめで良いかも。
あれ、今ちょっと話が落ち着いてる、渡すなら今か?てか早く渡して解放されたいよ・・
ええぃ、今だっ!もうさっさと渡しちゃえ!

私「こ、これちょっとしたものだけど・・・」
一同『(えっ?!今っ??)』

かくして謎のタイミングで贈り物を差し出す私。全然さりげなくない!もっとクールにさらっと渡す予定だったのに・・
クールに渡す?
思えばそんなこと今までできた試しがない・・
チーン。


贈り物にこんなに神経使うの私だけでしょうか。
500円のお土産でも一万円のお祝いでも同じこと。
もう何回贈ったかわからないくらい何度もやっているのに、慣れるということがない。

贈られた人は私の苦労(?)を知らないんだろうな。悩んだ挙句、ド定番の品をあげることも多いし。
贈り物と一緒に、
“実は私こんなに悩んで選びました”
というドキュメンタリー動画でも作って渡したい。いやでも恩着せがましいか?(←また悩んでる)


そして渡してスッキリしたのも束の間、
贈った相手からお返しを頂いちゃったりして、また振り出しに戻るわけで。笑。


あぁ贈り物の道は修羅の道。
でもやっぱりあの人の喜ぶ顔が見たいから、今日も戦うのでございます。
日々是精進。

ワガママ上等。

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“歩み寄ることが必ずしも正解とは限らない。”


ここ数年、なんとなーく感じていること。
ラクなこと・心地良いことが良しとされる世の中になってきて、
まぁそりゃ便利だしゆるいし良いんだけど、なんか物足りないよなぁと思うことも。

ファッションなんかはその最たるもので、
コンフォート、カジュアル、スポーツといったキーワードが並び、
ぺたんこ靴とスニーカーが主流になってもう何年経つだろう。
(コレクションレベルではもっと違うトレンドがたくさんあるんだろうけど・・・)
7㎝以上のヒール履いてる人なんてなかなか見かけなくなったものです。

子育てをしている身としては、
長く続いているこの傾向は、動きやすいし楽だし歓迎すべきものなんだけど、
クローゼットで眠っている繊細な素材のスカートや細身のワンピースやらを着る機会はもうほとんどないんじゃないかと思うと、ちょっと切ない。

最近、断捨離を兼ねて衣替えをしていたら、ここ数年で買った服にある法則があることを発見した。

“マタニティ服やご近所服は、買って1年以内に捨てるかパジャマ化する”

ママ向けの洋服はだいたい
「産後も着れます!」
「授乳口が目立たない!」
などとされているものが多く、なるほどすごく機能的で、一見すると普通の服に見えるし、長く着られそうに作られている。
が、外着としての寿命はせいぜい1年だったのだ。

理由は簡単。
“アガらない”のだ。
なんせ買う時からテンションは低い。
リアル店舗は限られるので、だいたいネットでママ専門のサイトを見るのだが、
いきなり入口からママだけに括られて、良い母風の淡い色が多く、レースや花が多用されたデザインからまぁまぁ気に入ったものを選ぶ、という流れは全然楽しくなかった。
(※実際はモノトーンも普通にあるし、別にレースや花が特別多いわけではなかったんだけど、ひねくれた私にはそう見えたということ・・)
商品が届いて、謎のブランド名が書かれたタグと、たいていダボッとしたその商品を見ても、新しい服を買った時のあのウキウキ感はない。
そして着る時も、(特に家から半径1キロを越える時)なんだかちょっと落ち着かない、恥ずかしいようなこそばゆいような変な気分になるのだ。自分で選んで買ったくせに。

かくして、買う時から着る時まで全然アガらない“ママ向けの服”を着なくなる。

贅沢な話だ。
特別オシャレなわけではない私が偉そうなことを言えた立場ではないが、
たぶん
「ママのための服ですよ、こんなニーズあるでしょ?便利ですよ!」
って歩み寄られて、こちらから背伸びをしなくてもいいように配慮されるのが嫌なのだ。

オシャレなママは多い。
というか昔より増えたと思うし、この頃はパパまでオシャレしてベビーカー押して歩いている。
この状況に
“子育てはファッションではない。子供をアクセサリーみたいに扱うな”
“ママになってもオシャレじゃなきゃいけないという呪縛から放たれよう”
などということも言われているようだが、
子育てに奮闘する嵐のような日々の息抜きとして、ちょっと背伸びして(オシャレして)出かけることが自分を保つための術であるママは少なくないはず。それを呪縛に囚われている人たちだとは言い切れないだろうし、多くは純粋に楽しんでいるんじゃないかと思う。
そういう人たちに、親になったなら親らしく機能・効率第一の生き方にシフトチェンジしろなんて、酷な話だ。

こうしたママたちにとっては、
“純粋に良いと思うもの(=気分がアガる物、食べ物、コトetc)”
が、たまたまママ視点でも良いものだった、
という順番が大切なんじゃないだろうか。
例えば、
「仕立てが良くてとても気に入った服が、家で洗濯できて公園にも着て行けるものだった」
というのと
「洗濯できて公園に着て行ける服を探したら、そこそこの服を見つけた」
というのでは、幸福度が全然違うのだ。

ところがこの順番に着目したプロダクトやサービスはまだ少ない。
ママで括ったほうが何かと効率的だからだろう。
キッズカフェ、ママチャリ、ファミレスetc…
どれも便利だし私もお世話になっているけれど、ママ枠縛りのサービスはママでなければ利用しないだろうものが多いのだ。

この手の話はいろいろな意見があるから、何を言っているんだとお叱りを受けるような考え方かもしれない。
ママじゃない人たちと気持ち良く理解し合えるかという課題も大きい。
ただ、たぶん間違いないのは、ワガママで贅沢なママは今後増えていくだろうこと、そしてそういう人たちは大抵アグレッシブに生きていて、社会的な影響力が強いだろうということ。


息子とアナ雪のDVDを見ながら、
誰も踏んでない真っ白な雪原に足跡をつけるアナやエルサやクリストフは、すごく気持ちいいだろうなぁ〜と思った。
まだまだ未開拓のマーケットなら、雪原に足を踏み入れるように、少々ちょっかいを出したいなぁと思った秋の夜更けでございます。





鏡を見ながら思うこと。

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アラサー、というより“30代”と言った方がしっくり来るようになってきた今日この頃。
(アラサーって厳密には34歳まで使える言葉なんだろうけど、ほんとに使っちゃうと若干イタい感じなのはこれ20代向けの言葉ってことなんだよねフンッ。)

見たくないもの、信じたくないものが増えて参りました。
具体的に何がって書いちゃうと、今度これを読んだ人に会った時にチェックされそうなので書きませんよ。
書いてやらない絶対。

昔よく、
「若い時はその若さが永遠に続くと思ってるんだよね〜」
などと言ってるおばさんがいましたが、
今やっとその意味がわかる。
アラサー(後期)とは、“まさか自分がこれに悩む日が来るとは!”という小さな事件の連続なのです。
若見えする人とそうでない人が分かれてくる時期だしね、小さな事件たちがやがて大事件となって襲いかかってくるホラーな年代…

問題は、じゃあどうしたらいいのか、という情報や知識が本当に乏しいのです私。
例えばみんなどうやって自分に合う化粧品とかメイクとか髪型とか見つけてるんだろ?
たまに街中で、年齢や似合う似合わないを完全に無視した独自路線まっしぐらな人も見るけど、それはちょっと避けたいし…

特に化粧品&メイク。
アットコスメや雑誌をチェックしたりもするけど、自分にとっていいのかどうか、どう判断すればいいんでしょうか。
なんとなく良いかなと思っていても、世界のどこかにもっとしっくりくる素晴らしい製品があるような気がしてならない。
“保険の窓口”みたいにブランドを越えて中立な立場から「あんたにはこれね」って誰かが全〜部用意してくれないかなぁ。
(余談ですが、よく百貨店の化粧品コーナーでスッピンになってメイクしてもらってる方がいますが、私からするとあの勇気はすごい。公開処刑じゃないか。でも美容のためにはそこは厭わないってことなんだろうな、気合いが違うわけだ。)

ただのグチみたいになってしまいましたが、
二児の母だからとか、時間がないからとかを言い訳にせずに、
とりあえず今ここにある現実と向き合うところから始めようと思います・・・。
そして、美容やファッションについて第三者からのアドバイスを受ける方法を探しています。情報求む。

そしてそして、VERYは読むけど鵜呑みにしないよう、引き続き気をつけようと思います。
あれは虚構の世界。
一般人には下記のような翻訳が必要です。

ワンマイルウェア=ぼやけた部屋着
外国人風ゆるパーマ=ボサボサヘア
スウェットパンツ×スニーカー=やめとけ危険だ

20代でかわいかったことが許されなくなる現実から目を背けず、でも今のオシャレをちゃんと楽しめるような境地を目指したいものでございます。


※写真は内容に関係ありません。全然。

形から入ろう。

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道具って大事だなぁと、この頃思う。

仕事がお休みの間は、育児は大変な時期だしドタバタするけど、やっぱり時間はたっぷりある。 
“今日やらなくてもなんとかなること”が日常に溢れているのだ。(それはストレスをなくしてくれる反面、段取り力や根性みたいなものを鈍らせる元凶にもなるんだけど…) 
とにかく、1分を争うあの嵐のような日々とは全く違う時間が流れている今。 

有り余っている(かのように感じる)時間をどう使うか。 
うーん、やっぱり「食」に手をかけたい。
美味しいものこそ元気の源。 
三度の飯より飯が好き。 
冷凍総菜に頼りながら、いかに時短調理でそこそこバランスがいい食事を作るかが最重要だった時期とは違う。 
やろうと思えば、丸一日煮込んだスープや、一晩寝かせた肉や、スパイスから作るカレーを準備することもできる。 
やろうと思えば。 
やろうと思えば…。 

この“やろうと思えばハードル”を越えるのがいつも大変なんだけど、(時間があるように思えるけど、実際は家事と子供の世話であっという間に1日が終わってるわけだからね。) 
思いがけず、夫(何事も形から入るタイプ。料理好き。)がナイスアシストをしてきた。
・グローバルの包丁 
ストウブの鍋 
リーデルのワイングラス
・燕のカトラリー 
……などなど、いわゆるキッチンツールの“定番名品”を少しずつ買い揃えだしたのだ。
私もつられて一点物のお皿を奮発してみたり、来客用にとしまいこんでた食器を普段使いに下ろしたり、道具が充実してきたらなんだかテンションが上がっている。 

役者が揃ったら演じないと。 
私の料理なんて上手くも下手でもなく、基本的には平凡なものを平凡に作るだけだが、 そんな私でもせっかくだからたまには道具に恥じないものを作ろうと思うんだから、道具というのは意外とモチベーションになるんだなぁと気付いた。 
またそれはキッチンに立つ夫の“どやモード”を見ても明らかでありますハイ。 

ついには“旅先で料理をしよう!”という企画まで生まれ、 
今、包丁と鍋を持ち込んで山の中で毎日料理しておりますw。 
スペアリブのオレンジ煮 
ラム肉のきのこクリームソース 
シチリア風ブイヤベース 
手包み餃子 
牛スジ肉のカレー 
塩ちゃんこ鍋 
… レシピ本を片手に食べたいものをただ作るのはなかなか楽しい。 
多少雑に作っても、鍋がなんとか味をまとめてくれてるようで美味しいし。 

山はやっぱり空気も水もきれいで、 もうすぐ3歳の長男はキャーキャー言って走り回っています。 
肝心の料理はちっとも落ち着いて食べてくれないけど、好きな物をつまみ食いしながら満腹になって熟睡して翌朝また走り回るのは、まぁ楽しそうなのでいいやと放置。 
次男は兄ちゃんにもみくちゃにされながら、達観した修行僧のように青い空と紅葉しかけた森を眺めてる。 よく寝るし、よく笑う。

ノンアルの缶がどんどん空いて積み上げられていく。壮観。 
腰が上がらないことがあったら、形から入るのがいいんだなぁ〜、と、赤ちゃん片手にぐびぐびしながら思い至る秋の夜長です。

ノンアルコールの誘惑。

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この頃晩酌が楽しい。(ノンアルだけど)
晩酌って字がまたいいですね。
おっさん臭い字面だけど、どっしり温かいほろ酔い感があって。(ノンアルだけど)
今まで家で一人酒はしなかったけど、夫@育休中が一緒に飲んでくれるのは良い。
ほぼ毎日飲んでます。(ノンアルだけど)

もともと酒好きというほどじゃないんですが、
授乳中というハードルがあると、
なんだか飲みたくなるもので。
1人目の時は平気だったのに、今は“飲み会”とか聞くとなんかもう羨ましくてしょうがない。
障害の多い恋ほど盛り上がるのです。
飲めない時ほど飲みたくなるのです。
失って初めて知る君の存在の大きさ。
あぁ、アルコール。

ここ数年ノンアルコール飲料のレベルが上がってるのはほんとに嬉しいこと。
いい機会なので、
スーパーでノンアル飲料を見つけてはちょこちょこ買って飲み比べてます。
私的オススメはこちら。

★アサヒ  ドライゼロ
国内ブランドのノンアルコールビールは一通り飲んだけど、
やっぱりこれが一番美味しい!
サントリーのオールフリーも美味しいけど、ドライゼロの方が辛口でスッキリしてる気が。

サントリー  FORESTY 森のソーダ
カクテル系だとこれが今一番好き。
甘くなくて食事の邪魔をしない。
ジントニック好き(特にタンカレーは美味い〜)にはたまらない。
食卓になじむシンプルなパッケージも良い。

チューハイ系だとこちら。
季節によって限定フレーバーが出て種類が豊富(その分当たりハズレがあるけど…)
もうすぐ出る林檎酒テイストに期待。

次は海外のノンアルビールを飲んでみたいと思います。ふふ。



ちなみにノンアルコールって微妙にアルコール分を含んでいるものもあるみたいですね。
1%未満は酒税法上ではビールテイスト飲料となり酒類とはならないんだって。
へぇー。
だからノンアルとはいえ酔った気になるのか。
まぁお酒っぽい雰囲気だけで酔えちゃってる気もするけど。
プシュッてやった瞬間、一気にOFFのスイッチ入るしなぁ。

どうでもいいけど、ドライゼロのCMで石川遼くんが起用されてたのに違和感感じてたのは私だけでしょうか。
だって練習の合間にドライゼロ飲まないでしょ。
飲まないよね。
いやなんか飲んでほしくない。
「乾杯!よーし、午後の試合も頑張るぞ!」
ってなんか、うーん…


ノンアルコール、皆さんいろんな飲み方してるようですが、

“料理の合間に飲む 22%”
ってわかるなー!!
料理がすごい楽しくなるんだよね。
夕飯準備ってイライラしがちな時間帯だけど、いい意味でいろんなことどーでもよくなる。
やったことない方、
“キッチンドランカークッキング”
オススメです。
ノンアルだけどね。

卓球。

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拝啓、12歳の私へ。

いかがお過ごしでしょうか。
今日もフチなし眼鏡にひっつめ髪で、けだるく登校しているのでしょうか。
12歳のあなたには知るよしもないでしょうが、
いずれあなたはその年頃の時期を「暗黒時代」と呼ぶようになります。
あぁ愛しき自分探し地獄。
その入り口にあなたはいるのですよ。

部活が盛んな中学校でしたね。
数ある部活の中で、どれに入るかかなり悩んだはずです。
それまでの自分なら、確実に文化部を選ぶ。
しかしあなたは中学校で
“活発で明るい女の子”
として人気者になることを密かに狙っていた。
とはいえ体育の成績は常に“2”。
ソフトボールを投げれば7メートルしか飛ばず、ドッジボールでは真っ先に外野行き、サッカーでは避けきれず体に当たったボールがたまたま決勝ゴールし、1日だけ英雄になったこともありました。
そんな私が花形の運動部に入ったところで、みじめな思いをするだけだ、ということはさすがに自覚していたのですね。
文化部寄りの雰囲気があり、
運動音痴でもなんとか活躍できそうで、
“活発で明るい女の子”に近づけそうな部活。
・・・
悩めるあなたが手にする部活リストの中で、目に留まったのは
「卓球」
でした。

『これはっ!多分そんなに体力なくてもいけそうだし、個人競技で他人の足を引っ張ることもない。大人しい子が集まりそうだし、人気者になるライバルは少ないのでは?!何しろ“稲中卓球部”で注目の競技だしね(✳︎)!こここ、これだっ!』
(✳︎“稲中”は確かに流行っていた。が、“スラムダンク”の流行とは訳が違う。「スラダンに憧れてバスケ部入りました!」は実に美しいが、「稲中に憧れて卓球部入りました!」はただの変態である。その違いに気づけなかったのね、12歳のあなた。)

卓球。
タッキュー。
takkyu。

かくしてあなたは卓球部の門を叩きました。


卓球部は、予想以上に楽しかったですね。
私たちの学年の女子は、なかなかかわいく(自称)明るい子が揃っており、
こりゃ何だかイケてる部活に入ったぜ!と眼鏡の奥でニヤニヤしておりました。
しかし、全然練習をしないチームでしたね。
部活の間中おしゃべりしたりゲームしたり落書きしたり…
チームメイトがどこかから仕入れてきた下ネタの解説を受けることも多く、私の下ネタ知識の8割はこの時期に学んだと言っても過言ではありません。
顧問のツッピー(ハゲ、大柄、万年ジャージ、良い人)の足音が聞こえると、おしゃべりを止めて一瞬にして練習体制を組み、練習してたふりをしていましたね。(そしてそんな小細工はバレていつも怒られてました。)

そんな私たちは練習しないくせに負けん気は強く、試合直前になるとちょっと頑張って練習し、
当日はヤジや顔芸で“相手に精神的プレッシャーをかけて負かす”という最低な方法で勝ち進んだりしてました。
何のまぐれか市の大会で優勝した時は、喜びましたね!

練習しないけど意外に勝てる、というあたりが、あなたの中でイケてる卓球部感を強めていましたね。
真面目に卓球に向き合っている人たちに何とも侮辱的なことをしたものです。
とはいえ、その罪悪感とちょいワルの自意識の間で揺れながら仲間と過ごした3年間は、なかなか充実したものでした。

しかし今、はっきり言いましょう。

卓球は決して“イケて”はいない。

あなたは世間とちょっとズレた自意識を持ったその中学3年間を経て、
その後の人生で何度も
「えー!卓球部だったのー?ウケる!」
という台詞を浴びせられることになります。
そして大学の合コンでは
「昔テニス部だったでしょ?で、今はテニサーみたいな。」
と言われ、卓球部だったことをものすごく言いにくくなるという経験をします。
覚悟をしておいて下さい。

そしてついでに世の卓球業界に言いたい。
卓球にオシャレを持ち込むな。
ユニホームとか頑張らなくていいから。
アクセとかネイルとかヘアスタイルとか気にしても、あのカマキリのようなフォームで卓球台の前に立った途端、“イタい”スポーツになってしまう。
福原愛ちゃんのように“ちょっと惜しいけど健気な感じ(失礼)”のギリギリを行くことが、
卓球が愛される秘訣であることを忘れてはならないのです。


でもね、12歳のあなたに最後に伝えたいのは、
それでも卓球部を選んだことは間違いじゃなかったよ、ということ。
暗黒時代の象徴として、今もまぶしく懐かしく輝く部活の日々は良い思い出だし、
何というかどんなに思い上がったとしても所詮卓球部だった人、という自戒の記憶になっている気がするのです。(後者は実は卓球に対してものすごく失礼なことかもしれませんが…)

みんなどうしてるのかな。
20年経ってすっかりあの頃の仲間とは疎遠になってしまいましたが、
今もよく思い出す、楽しい日々でした。

どうか、今の仲間との日々を大切に。
卓球イズフォーエバー。





37.5℃の葛藤

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半沢直樹」以来、久々に連ドラをちゃんと録画して見てます、病児保育がテーマの「37.5℃の涙」。
もっとリアルな社会派ドラマなのかなと思ってたけど、意外に軽くて、恋愛あり笑いあり家族のドロドロあり、浅野温子のキメ顔ありで“THE・ホームドラマ”という感じで楽しめます。
子供との向き合い方など、これが正解!というのを提示せず、いろんな考え方を見せてそのままにする所が、好感が持てる。

しかし37.5℃って、また微妙な熱なんだよね・・・
(✳︎子供を普通の保育園に預けられるのは37.5℃以下の場合のみ。登園後に熱が上がった場合は園からお迎え要請の呼び出しがかかります。特に2歳まではしょっちゅう熱を出すため、朝祈るように体温を測り、仕事場では着信があるたびビクビクする、というのがワーママあるある。)

最近急に寒くなったからか、我が家は全員で風邪をひき、ずるずると一週間が経ちます。
鼻水、咳、頭痛、関節痛が続く、いわゆる夏カゼっぽい。
熱はそれほど出ず、それこそ上がった時で37.5℃。
寝込むほどではないから普段通り過ごしちゃうけど、しんどいからテンション上がらないし遠くに遊びには行けないし、でもちょっと無理するとぶり返してグズグズ・・・
ビミョーだなおい37.5℃!

そしてふと思ったのが
子供はこの37.5℃をどう体感してるんだろうということ。
うちの息子を含め、大抵の子供は38℃を超えてもわりと元気です。
というか鼻水たらして火照った顔しながらキャーキャーと走り回ってる笑
大人みたいに「だっる〜」とか「しんどっ!」とかならないんだろうか?
ちょっと子供になりかわって体感してみたい。
そしたらどう扱えばいいかわかる気がするんだよね。

というかもっと言うと“1日子供体験”がしてみたい。
天才なのかバカなのか、あの不思議な行動や発想や言動がどこから来るのか知りたいなぁ。 
大人になることはもしかしたら成長や進化ではなく、退化なのかもしれないと、私よく妄想するのです。
産まれた時が一番高尚で難しいことを考えてるのかも、と。
けっこう赤ちゃんの脳みそって謎が多いみたいだし、なくはない話ではないでしょうか。
ああ神秘的・・・


さてドラマの方は後半戦。
正直言って落とし所が見えてきちゃった感はあるけど、最後まで見ようと思います。
個人的には、料理がヘタという設定の速水もこみちのオムライスが最終回で見違えるほど上達していて、劇中モコズキッチンが繰り広げられることを期待してます。