悪あがきブログ。

ママで妻で“働く”女のつれづれ日記。

ゆとりちゃんの可能性。

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「近頃の若い者は…」

と口にした瞬間、人はひとつ老いるのだと思う。

ファッションやカルチャーで言えば
その理解できなさが一種のステータスみたいなものだろうし、
「どーだわかんないだろう!」 
と本人たちが意識してるかどうか知らないがその時代を駆け抜けた後に甘苦くちょっとイタい思い出として残るのだ。
そんなの今に始まったことじゃないし、
近頃の原宿系ファッションなんて昔のガングロやシノラー(書いててすごい化石感!)の衝撃度に比べたらきっとかわいいものだ。


一方で目に見えない価値観はどうだろ。
昔から数年おきに◯◯世代とネーミングがされ、派手とか地味とか個性があるとかないとか価値観の傾向がくくられてきた。
(ちなみに私は“プリクラ世代”とも呼ばれ、就職氷河期を彷徨いました…)

↑ここにあるゆとり(さとり)世代のように、
この手の“無理しない、欲がない、きれいにまとまる”的な若者はこのごろ確かに多いなと感じる。
そしてときどき心に押し寄せる
「いやいやいや君たちユルいんじゃない?!甘いんじゃない?!」
というツッコミが、自分が年取ったから感じてしまうものなのか、本当に彼らが甘くてダメなのか、もーよくわからなくて悶々とするのだ。

そもそも“甘い”ってなんなんだろ、
甘くちゃダメなんだろか。
ゴリゴリ頑張って、無理して背伸びして、なんか成し遂げたらまた次の高みを目指して…
ってそういう状態を良しと考えること(中野氏http://woman.type.jp/wt/feature/467に習って“マッチョ志向”とでも言っとこうか)が仮に古いのだとしたら。
たまにおじさまおばさまが
「俺の若い頃は◯日も家に帰らず仕事したのに今の若者は根性が足りん!」
「今のお母さんたちは恵まれてるわねぇ、昔はもっと大変だったんだからもう少し苦労しないと…」
なんて言ってると白目になりそうになるが、
そういう生産的でない懐古主義と大して変わらないんだとしたら。


だってユルく甘くやった結果どうなるのかって、実はまだあんまり世の中が経験していないわけで。
ワークライフバランス的な話でいつも感じるのは、そういうことを言う人たちはだいたい“マッチョ志向の反省”としてQOL重視に舵を切っているから、始めからユルく生きてる人たちが世の中の中心になったらどうなるかは未知なんだよね。
あのスティーブジョブズでさえ、死ぬ間際に
「オレは大切なものを犠牲にしてきた」
と、ある意味マッチョにやってきたことを反省してしまってるのだ。

ユルい世界になっていったら、
経済的には縮むかもしれないけど、それに代わるなんか全く違う尺度が生まれていくかもしれない。
もしかしたら今すごい転換期なのかもしれないなと思います。


とはいえ、ただのやる気ないユルユルじゃなくて、
“ユルいけどすごい!”(←表現が稚拙…)
という人やモノが評価されてほしいなと思うけど。


とかなんとか書きつつ、
でもやっぱせめて最初の一杯くらいは
ウーロン茶じゃなくて生中ジョッキで元気に乾杯しようよ若者!!
とか思ってる私はやはりマッチョ志向なんでしょうかね…
残業ラーメンや接待カラオケだってそれはそれで楽しい…
ってダメだ、年だわこれ。