ハワイ②
今さら書くかどうか迷うほど
はるか昔のまぼろしにも感じる8月末の一週間の話。
こんなに日をあけて日記的なものを書くのは初めてだけど、
記憶というのは時間とともに濾過されて、時にどうでもいいエピソードが心に残ってたことに気づかされたりする。
(例えば私の新婚旅行の最大の思い出はマドリードの街中でスリ犯を全速力で追いかけたことである。サグラダファミリアより鮮明な記憶。いいのかそれで?)
そんなわけで、読んだ人の旅行の参考にはならないかもだけど、
ハワイ島4泊6日で心に残ったことベスト4です。
No.4 ヒルトンワイコロアヴィレッジという場所
今回泊まったのはヒルトンワイコロアヴィレッジ。
何を隠そうクレジットカード会社から「タイムシェアリゾートの説明聞いてくれたら3泊タダにするよ」という甘いお誘いがあったのでホイホイ乗ったまでである。
3泊浮いたら国内旅行より安いくらい。ハワイ島も行ってみたかったし、渡りに船とはこのこと。
ハワイ島へは羽田からコナまでの直行便ができたためアクセスは非常にラク。
オアフ島に行くのとさほど変わらない感覚で行き来できました。
しかし例によってろくに調べもせず直前になってガイドブックを開いたら、あれれ島の中は思ってたよりだいぶオアフと違うぞ?!と焦る。
まず島がめちゃくちゃ大きい。
よって移動距離が長く簡単にはあちこち回れない。
そして、基本的にアクティビティがガチ。
トレッキングやりたいな♪と高尾山に登る感覚で考えてたら、
ハードな山登りのため12才以上しか参加できないんだと。
おおお。
なめておりました私。失礼しましたハワイ島。
結果、(やっとホテルの話になりますが)滞在型のヒルトンは正解でした。
仏像がひょこひょこ現れる和洋折衷の謎のインテリアと、築30年のちょい古であることは目をつぶって、
広い敷地内にモノレールが走り、川をゴンドラで移動し(バブルテイスト!)、プールがいくつもある環境は、小さな子供たちにはぴったり。
ホテルの中だけでだいぶ遊べます。
もっとも子供にせがまれて一日に2回ペースでプールに入るため、家族でみるみる焼けていく。
そしてこんがり肌は親だけがなかなか戻らない。
切ない。怖いよ紫外線。
No.3 サンセットディナー
街遊びよりも自然そのものを楽しむのがハワイ島。
ビーチもあまり手が入らずナチュラルでさほど混んでいなく、のんびり。
オアフ島が原宿〜表参道なら、
ハワイ島は鎌倉か。
いやなんかイマイチな例えな気がするけど、、まぁいいや。
そんな島で最高だったのが夕陽。
サンセットの時間に合わせて早めの夕食をゆっくり食べるのがオツですが、中でも
LAVA LAVA BEACHCLUB
https://i.4travel.jp/shisetsu/10478790?dmos=os
は最高でした。ロケーションもお料理も◎。
おすすめです。
No.2 イルカ
正直イルカと泳ぐとか、浮世離れした旅番組の中だけの話と思ってました。
が、何か一つくらい子供も参加できるツアーに申し込もうとなったとき、
イルカと泳ぐツアーという選択が現実に浮上したのです(というか三才の子供が行けるツアーは数えるくらいしかなかった)!
かくして大海原をけっこうな沖までボートで行き、ウェットスーツにシュノーケルで海に潜るという初体験。
5歳長男は大興奮で潜るし、無理だと思ってた3歳次男も抱っこで大海原をプカプカし、意外なほど積極的。
おかげで私もイルカの群れをしっかり見ることができて大満足でした。
絵の具をそのまま出したようなそれはそれはきれいなブルーグリーンの海に初めて潜った。
この年になっても初体験ってまだまだあるし、チャンスがあれば素直に乗ったら良いんだなぁと、しみじみしたのでした。
No.1 レンタカー事件
1位これかよ、的な話ですが。やっぱり毎回旅先では何か起きてしまうもので。
前述のイルカツアーに合わせてレンタカーを一泊借りることにした時のこと。
ツアー前日は車でコナまで出て遊ぼうということになり、ホテル内の代理店でツアーの予約を済ませ、予定も調整した。
そして当日の朝、レンタカーを借りようとサービスデスクに向かったはずの夫が、何やら沈んだ声で電話してきた。
「車、借りられなかった」と。
え??
聞くと、パスポートはあるけど免許証原本がないとダメだということらしい。
今思えば免許がないのに車が借りられるはずもないのだが、
中途半端なリサーチで“国際免許がなくても”を“免許がなくても”借りられると勘違いして、間違った情報を夫に吹き込んだのは私だった。
ちょっとしたパニック。
コナの街のドライブを楽しみにしてガイドブックに印つけまくったのに、車がないってどーいうこと?!
とりあえずイルカツアーも送迎付きに変更しなきゃいけないし、旅行代理店デスクに事情を説明すべく、
Lylico似の小麦色のお姉さまスタッフに半べそでレンタカーを借りられなかったことを伝える。
すると、
「えー!借りられなかったの?!ほんとにないの免許?コピーでもあれば交渉するよ?あーしたら?こーしたら?、、、」
とめちゃくちゃ考えてくれるではないか。
言われるがまま、スマホからクラウドのファイルにあった夫の免許のコピーを探し出し、メールでLylicoに送ると、代理店の本部に転送、プリントアウトされたものがFAXで返信されてきて、
Lylicoはそれを握りしめて「ついてきな!」とばかりに颯爽とレンタカーデスクに向かう。
ひとしきりデスクのハワイ人とLylicoが話し合い、
くるりと振り返ったLylicoはドヤ顔で親指を立てた。(いや実際はそんなことしてなかった気もするが、そういう感じで。)
借りれた!女神!
なんだかんだ2時間くらいロスしてしまったが、
Lylicoのおかげでコナ散策とイルカツアーへの移動手段がなくならずに済んだのだ。
Lylicoにしてみれば、ツアー客のレンタカーなど本来は直接関係ない話。そこに時間を割いてあれこれ動いてくれたことに心から感謝しました。かっこよかったなぁ、姉さん。
ツアー後には旅行代理店にお礼のメールを書きました。そんなことしたの初めて。
Lylicoの素晴らしいサービスがどうか彼女の評価につながりますように。
てなわけで、
行き当たりばったりの珍旅行でありました。
BIG ILANDの名の通り、ワイルドで包容力のある島。
子供たちが大きくなったらまたトレッキングしに来たいけど、まぁその頃は親として旅行なんて行ってくれないんだろな。泣。
ともあれハワイ島、良きところでした!アロハ。